昨日は作家会議がありまして、チラシが配布されました。助六恋愛相談所!テーマを決めた会議からはや半年。感慨深い。芝居の方も着々と稽古を重ね、交通整理、ラジオ体操、エチュードと色んな局面を迎えております。そして素敵なおやつも。その名も「かあさんケットビスケット」。どこも見ていないかあさんが目印。
こういうのを絵心というのでしょうか。もっとニコニコ快活なかあさんを描くこともできたように思いますが、これにゴーサインが出たところをみると、ビスケットに込められた想いは「中産階級のおやつ」。
かあさん「ゆみちゃん、お勉強はかどってる?」
はーいママ!
☆☆
恋みたいな体験について。
中学生のときから盲目的に芝居してましたが、就職していよいよ芝居と縁遠くなろうというときに、初任給握りしめ立ち寄った本屋で不条理劇作家ベケットの「ゴドーを待ちながら」を買った。メキシコの骸骨の人形の写真集も買った。はっきりいってイチコロだった。それからベケット、イヨネスコ、ムロジェック、別役実、太田省吾にどっぷり、特に別役氏の戯曲に出会ったころにはすっかり笑いの価値観がかわっていました。それから劇団で2〜3年は不条理劇をやってましたがついに本人に会いたくなって劇作家協会の戯曲セミナーに通ったのでした。別役氏の生授業。昇天寸前です。宿題(死体コント)は採点してもらえるしこんなに幸せなことがあっていいのかな?と思いました。授業中に似顔絵も描きました。
さて衝撃的だったのは、こんなに別役さんが好きなのに本人を目の前にすると何も言葉が出てこなかった。飲み会でもセミナーの同期が気を使って私を別役さんのそばにおいてくれたのに気の利いた言葉が出てこない。聞きたいことはたくさんあるのに「そんなこと聞いてどうする」「それは聞いても仕方が無い」とどんどん淘汰されていく。自分には血を通わせることのできる言葉なんてないんだという気になる。流れている時間も違った。はじめての経験でした。すべての質問や会話というのはこういうときには役にたたんのだと思いました。
これって恋かしら。
☆☆☆
以上最近カレーを食べてない椎野でした。明日は稽古だワン。
髪型もやばいね。
返信削除そもそも、かあさんケットってなんだってはなしだよね